2011年3月24日木曜日

畳屋さんピンチ

http://blog.livedoor.jp/nihonkenzai/archives/51863765.html#

グラスウール工場が甚大な被害

パラマウント硝子工業の生産拠点である長沼工場(福島県須賀川市)は、「震災により甚大な被害を受けた」と同社広報 部が発表した。早期復旧に向け最大限の努力をしている状況。現時点での復旧の時期等について明確に回答することが困難な状況だという。震災の影響により、 3月11日以降の生産及び出荷につきましては、当面の間停止となる。
またグラスウール大手のマグ・イゾベールでは、同社の土浦工場(茨城県土浦市)を安全点検と一部設備損傷のため、操業を一時停止することを発表した。3月16日まで製造と出荷を停止して、被災した2工場の詳しい状況確認を行っている模様。


だとすると住宅エコポイントで品薄な建材断熱材である断熱フォームにも影響が出て、畳や産の使うフォームも入手できなくなってるらしい。今後1カ月単位でどうなるかが気になるところ

2011年3月9日水曜日

春のやきもの祭

2011春のやきもの祭りのポスター入稿したので
大発表します


極秘任務:::チームやきもの祭りのみなさん詳細をくっつけて再アップしてください

PDFヒアー
http://www.yunotsu.org/print_data/11SP.pdf

みんな来てくれーーー!!!
あと手伝い衆も声掛けるので快諾してくださいm(__)m

うちの食卓はほとんど温泉津焼きです

合言葉は「I LOVE 陶器」!!!!

2011年3月4日金曜日

三千本膠


なんとか作れないもんかなぁ

膠 ニカワ

「膠」は動物の皮や骨などから作られる接着剤で、洋の東西を問わず、太古の昔から木工など様々な用途に用いられてきた。動物の皮や骨等を石灰水に浸 けることによって、毛などの不要なものを取り除き、煮て濃縮させ、固めたものである。主たる成分はゼラチンで、不純物を多く含む。不純物が多いほど色が濃 く、独特の臭いを発する。牛、羊、兎、または魚などが膠の原料となり、それぞれ若干性質が異なる。また、棒状、板状、粉末状など、さまざまな形状の製品が ある。

日本では、牛皮から作る「三千本」という膠が画材用として(日本画で)広く使われている(一頭の牛から三千本取 れることから、三千本と呼ばれる)。使用するときは、ペンチかニッパーで2cm前後に折り、膨潤・湯煎する。膠は思いのほか固く、折ったときの破片も鋭い ので、怪我をしないように、タオルで包んで折ると安全である。一晩かけて膨潤させると、寒天のようにプヨプヨになるので、それを湯煎して使う。使用者の感 想としてよく耳にするのは、兎膠と比べてかなりあっさりしているという印象である。地塗りやサイズに使用する場合、すこし濃い目の配合で膠水を作るのがよ いかもしれない。
膠液は湯煎している間にも、水分が蒸発して濃度が変化してゆくので、適当に差し水しないといけないこともある。膠液の量が多い場合は、それほどでもないが、少量の膠液を湯煎していると特に蒸発しやすい。
粉末の兎膠でも、不純物の量や粒の細かさなど、さまざまな質の異なる製品があり、見た目も使い勝手もかなり違うので、輸入品も含めて徐々に試していくとよい。
英語のglueは、接着剤や糊全般を指す言葉でもあるので、特に動物の膠を指すときは、Animal glueとした方がよい場合がある。兎膠はRabbit skin glue。
チェンニーニの本には、羊皮紙を長方形に切ったとき余る切れ端を煮て作った膠が紹介されている。当時は羊皮紙で本を作るため、工房には羊皮紙の切れ端がたくさんあったのかもしれないが、透明できれいな膠ができるため、繊細な色の彩色に適していたと思われる。
膠が入手出来ない場合は、スーパーで売っている料理用のゼラチン(多くは魚が原料)を使ってもほぼ同じ結果が得られる。ただし、現在はインターネットの普及によって、通販で気軽に画材用の膠が手に入るため、あえて料理用のゼラチンを使う理由もなくなりました。

http://www.cad-red.com/jpn/mt/mdm_glue.html
ちなみに成分は粗タンパク 79%以上
       水分    15,6%以下
       灰分     4%以下
       油脂分    1%以下です。

http://senryou.seesaa.net/article/19925275.html

<国内の膠、ゼラチンの生産、供給の状況、特に和膠について>

ゼラチンメーカーは上場会社など大きな企業が数社あり供給は安定していますが、国内での生産は少なくなっているようです。膠メーカーは企業の規模も小さ く、原料の確保や廃水処理などの困難を抱えつつ、数社が細々と製造を続けているのが状況です。それでも洋膠は季節に関わらず製造できる工業的な生産設備が ありますが、昔ながらの生産方法をとる三千本膠など和膠を作っているのは、現在では当社の知るかぎり清恵商店のみです。
 <三千本膠など和膠の製造>

2004年1月に姫路にある清恵商店さんの製造現場を訪問し見学させていただきました。
おおまかに言えば原料の皮を煮て、煮汁を煮こごりにしスティック状に切り出して乾燥させます。道具の名称などをしっかり記憶していませんが、報告を試みたいと思います。
皮を煮る釜は、昔かまどでご飯を炊くのに使っていた「羽釜」の大きいもの、(石川五右衛門の釜ゆでといった雰囲気の)4尺五寸はあろうかという釜です。昔 は薪で焚いていたようですが、現在では石油のバーナーを使って皮を煮ます。(これも昔はひしゃくを使っていたようですが)水中ポンプで、餅箱のような木製 の容器に煮汁を移して冬の夜間の寒さで「煮こごり」を作ります。硬く固まった煮こごりをワイヤーを張った皮むき器のような道具でスティック状に「掻き」ま す。これを金網(大昔は竹網だっとのこと)を張った台に載せ乾燥します。昔は田んぼで天日乾燥していたそうですが、現在は風洞のようなところに並べ温風で 乾燥しています。若干の機械化はしたものの、相変わらず冬の寒さの中での季節労働に依存した生産です。とても企業的に成り立つとは言い難い製造現場です。 清恵商店の店主は三千本膠など和膠の重要性をしっかり認識され、和膠の生産を続けていただいているものと推察します。

 <三千本と京上の比較>

清恵商店さんにお願いして、三千本膠と京上膠についての説明文を作っていただきましたので、以下に転載します。

三千本、京上膠の製造では原料の洗浄をする際、三千本膠には石灰を加えて洗浄しますが京上膠では使用しません。また三千本膠では抽出した膠液に、過酸化水素を少量添加しますが京上膠には添加しません。
したがって京上膠では三千本膠に比べて色が黒くなっています。
形状的には三千本膠は棒状で京上膠は板状になっています。
用途は三千本膠の場合は接着剤として使用され、今日多くは日本絵画の画材として消費されています。京上膠はほとんどが墨の原料となっています。そして最近ではごく少量ですが、文化財の補修に使用されています。
上記のように、三千本膠は伝統的な接着剤として使い続けられ、日本画にも欠かせない材料です。京上膠は墨に使われるために、漂白という工程が必要でないため、最も天然材料ということになり、文化財の補修用にも使われることになったようです。
 <三千本にかわ、京上にかわのお取引について>


都合により「三千本にかわ5キロ詰」販売の案内を削除いたしました。
事情はこのホームページの会社案内「年頭のあいさつ」を参照下さい。
http://www.babaken.co.jp/babaken_sanzenbon.htm