グラスウール工場が甚大な被害
またグラスウール大手のマグ・イゾベールでは、同社の土浦工場(茨城県土浦市)を安全点検と一部設備損傷のため、操業を一時停止することを発表した。3月16日まで製造と出荷を停止して、被災した2工場の詳しい状況確認を行っている模様。
だとすると住宅エコポイントで品薄な建材断熱材である断熱フォームにも影響が出て、畳や産の使うフォームも入手できなくなってるらしい。今後1カ月単位でどうなるかが気になるところ
ゼラチンメーカーは上場会社など大きな企業が数社あり供給は安定していますが、国内での生産は少なくなっているようです。膠メーカーは企業の規模も小さ く、原料の確保や廃水処理などの困難を抱えつつ、数社が細々と製造を続けているのが状況です。それでも洋膠は季節に関わらず製造できる工業的な生産設備が ありますが、昔ながらの生産方法をとる三千本膠など和膠を作っているのは、現在では当社の知るかぎり清恵商店のみです。 | ||
2004年1月に姫路にある清恵商店さんの製造現場を訪問し見学させていただきました。 おおまかに言えば原料の皮を煮て、煮汁を煮こごりにしスティック状に切り出して乾燥させます。道具の名称などをしっかり記憶していませんが、報告を試みたいと思います。 皮を煮る釜は、昔かまどでご飯を炊くのに使っていた「羽釜」の大きいもの、(石川五右衛門の釜ゆでといった雰囲気の)4尺五寸はあろうかという釜です。昔 は薪で焚いていたようですが、現在では石油のバーナーを使って皮を煮ます。(これも昔はひしゃくを使っていたようですが)水中ポンプで、餅箱のような木製 の容器に煮汁を移して冬の夜間の寒さで「煮こごり」を作ります。硬く固まった煮こごりをワイヤーを張った皮むき器のような道具でスティック状に「掻き」ま す。これを金網(大昔は竹網だっとのこと)を張った台に載せ乾燥します。昔は田んぼで天日乾燥していたそうですが、現在は風洞のようなところに並べ温風で 乾燥しています。若干の機械化はしたものの、相変わらず冬の寒さの中での季節労働に依存した生産です。とても企業的に成り立つとは言い難い製造現場です。 清恵商店の店主は三千本膠など和膠の重要性をしっかり認識され、和膠の生産を続けていただいているものと推察します。 | ||
清恵商店さんにお願いして、三千本膠と京上膠についての説明文を作っていただきましたので、以下に転載します。
| ||
|