2012年3月15日木曜日

明日(あした)への道

ふと 目を閉じれば きのうが見える
多くの仲間 多くの足跡
果てしない時を越え あゆみ続け、
瞳に燃えるのは熱い思い
つばさ広げ 今飛び立つ 僕らのちからを信じて
青い空を走る風に
はるかな明日の笑顔を夢見て

遠いこの道 刻みつづけた
笑顔と涙の 確かな 足跡
果てしない未来への 希望のカギを
熱いてのひらに 握りしめて
大地 蹴って 走り出そう 僕らのちからを信じて
夜空に降る星のように
かがやく 明日の夢を   叶えよう

第9回全国産業教育フェア さんフェアしまね99
オリジナル記念曲[明日(あした)への道]

作詞 河村隆弘 坂根章弘
作曲 河村隆弘
編曲 平山哲也 大久保修

――――――――――― 新聞より ―――――――――――――――
邇摩高校生が作詞作曲 「明日への道」cdが完成(さんフェアしまね'99の記念曲)

‐川本町の「かわもと音戯館」でレコーディングされた「第九回全国産業教育フェア(さんフェアしまね'99)」のオリジナル大会記念曲「明日への道」がこのほど,cd化されて関係機関に配られた。
‐「明日への道」は,県立邇摩高校2年の河村隆弘君(16)と坂根章弘君(16)のコンビが作詞作曲を担当。県立川本高校の大久保修教諭(32)が編曲を受け持った。
‐レコーディングは九月始め,音戯館内のスタジオであり,川本高校2年の岸由佳里さん(放送部)と同校1年の古垰みゆきさん(吹奏楽部)がナレーションと歌を吹きこんだ。その後,同館スタッフがcdにした。
‐十一月四日から四日間,松江市のくにびきメッセを主会場に開かれる「さんフェアしまね'99」は,全国の専門学校の仲間が一堂に集まって学習成果を披露する。期間中,関係者十万人が訪れる。記念曲は各会場で流される。

1999 10/5(火) 山陰中央新報 [ふるさとeye]

こまつ座公演の「きらめく星座」を島根県民会館で見た。「月光値千金」「一杯のコーヒーから」など戦前の流行歌が劇中に効果的に挿入されていたが,中でもエンディングに使われていた「青空」は印象的だった。「せまいながらも楽しい我が家」「明日も青空 うれしや青空」…閉幕後も頭の中に歌が流れ続けた▼歌の力について考えさせられた。一曲の歌が突然,忘れていた過去の出来事をよみがえらせることがある。楽しかったこと,うれしかったこと,悲しかったこと,つらかったこと。そんな力が確かに歌にはある▼NHKの「ラジオ深夜便」は中高年に人気の深夜放送だ。午前三時台に放送している懐メロ中心の「日本の歌・こころの歌」コーナーは反響が多い,という。自分の人生に重ね合わせたり,家族との楽しかった日々を思い出したり。ここでも歌の力を実感できる▼十一月上旬,松江市を中心に相次いで開かれる「第九回全国産業教育フェア」「全国マルチメディア祭'99inしまね」ではそれぞれ記念曲ができた。産業教育フェアは邇摩高の坂根章弘,河村隆弘の両君が作詞,作曲。「翼ひろげ今飛び立つ/ぼくらの力を信じて」と夢と希望にあふれる未来への思いを込めて作られた▼マルチメディア祭は大田市の宅和ちとせさんの詩に松江市の田尻哲也さんが曲をつけた。「世界の人達が/同じ空を見てるのに/逢える人は少しだけ/だけどきっとくる/すべての人達が/離れていたとしても/手をつなげる時が」心のこもった素敵な歌だ。開会式では松江,出雲,大田,浜田,隠岐の五カ所を回線で結んで同時コーラスをする▼地元で生まれた新しい歌を,これからも機会あるごとにぜひ歌い継いでほしい。繰り返し歌ったり聴いたりすることで,
初めて歌の力を獲得することができるのだから。(康) 1999 9/24(金) 山陰中央新報 [明窓]

当時を振り返って

なつかしいなぁ
「おまえこんなものの募集が来てるけどちょっと挑戦してみぃへんか?」
と先生いわれたのは恐らく98年の10月ごろではなかったでしょうか。
もっと前だったかもしれませんが、
本格的に作曲を始めたのは、10~11月だったと思います。
当時パソコンで曲作りをすることにはまっていた僕は
同級生の坂根君とともに音楽室に入り浸っていました
そんな僕らに平山先生が声をかけてくださいました
ずぶの素人の僕たちに先生は作曲に関わる音楽の基礎を課外で教えてくださり、
高校生の素人が作ったメロディーを大事に大事に曲という形にまとめてくださいました。
作詞は同じクラスで音楽室に遊びに行っていた坂根君と、曲を聴く前の大会のイメージ、それから
曲を聴いてみてのイメージで思い浮かぶ言葉をダァーっと書き出して、
曲に合わせてストーリーをつけ、歌詞になりました。曲名は
一番最後につきました。当初、みらいへの道と読んでいましたが、
ストレートに”あしたへのみち”になりました。
先生が歌うデモテープで応募したのが
98年の暮れ。まさか選ばれることはないだろうと忘れかけたころ驚きの報告。
僕たちの作った曲が、全国大会のテーマになる!
最初は実感が沸きませんでしたが,
ブラス編曲が始まるとなんだかどきどきしてきました。

先生は僕が作曲の理論なんか知らずに作ったもんだから、編曲が難しいと、
真夏の熱い音楽室で頭をヒートさせていました。
その作業中移動店舗のアイス屋さんが来て、先生に
コーヒーアイスをおごってもらいました。
先生はラムネかソーダ何とかというのを食べていました。
部活の後で、女の子達は体操服で海に泳ぎに行っていました。
全国大会のテーマソングが、今、この熱いじめじめした音楽室で
作られている!そう思うと胸が高鳴ったのを覚えています。

99年9月10日川本にある音戯館で全国産業教育フェアの記念曲のレコーディングがありました。
当初僕はブラスのレコーディングを聞きに行くのかと思っていました。
しかし到着したのは小さなスタジオ。
かわいい川高のヴォーカリストとナレーターがレコーディング中でした。
カメラを持った人とかたくさんいて、gioさんに名刺をもらったりして、
自分が非常に場違いな感じがして緊張しました。
新聞記者のインタビューされて答えるのはほとんど僕で、というか
坂根君にしゃべるすきを与えなかったような・・・
曲のイメージは?歌声を聴いてみての感想は?
「全体として、振り返る過去の足跡から、未来へとつなげてゆくように曲調も後半が
ぐっと盛り上がるようになっています。
メロディーを付けるにあたってイメージしたのは、島根の豊かな自然と、
雄大な日本海といった、ことをイメージしました。
実際、ヴォーカルの人が歌っているのを聴くまえは、
後ろ向きなとこが多いので地味な感じになるかと思っていたんですが,
全体としてはさびの盛り上がりが、引き立つ形になって、すごく前向きな感じになっていると思います。」
・・・ほんとかよ、と思うような偉そうなことをペラペラと(笑
要は編曲とヴォーカルの声が良かったよということです。

スタジオにいたひとはみんな楽しくて、すごく勉強してる人ばかりで、その人たちや、
いろんな人にお世話になって僕の書いたメロディーがたくさんの人に聞かれる
というのはちょっと申し訳無いような,恥ずかしいような気がするけど、すごくうれしかった。
大久保先生は素直な曲だといってくださいました。
誘ってくださった平山先生には本当に感謝しています。

本当に懐かしいです。
夜空に降る~という歌詞は99年のしし座流星群の大出現から来ていたりします。
今になって改めて見るとぐっと来る歌詞です
先生、みなさんほんとにありがとう。